LET'S GET CRAZY!
GET CRAZY!
それなりにいいひと
STAY THERE
LOVE AND BLOOD
へっちゃら
夕陽がよんでいる
瞳だけは見つめない
ひとりじめ
ストリート・ウーマン
M
HEART STOMPIN' MUSIC


 ここんとこはまっているプリプリの4th、全体的にロック調の曲が多く純粋にかっこいいといえる仕上がりになっている。
 このアルバムでもっとも評価すべき事は捨て曲が無い事と、全体の流れが素晴らしく、人を飽きさせないところだね。
 まずはGET CRAZY!、中山の超印象的な複数弦トリルから始まりペンタをメロディアスに使ったイントロで完全にリスナーを惹きつけ、そこからルーズなロックを聴かせる、しかもいかにも奥居ラインというような印象的で聴きやすいメロディが彼女たちをただものではないと思わせる。
 その雰囲気をひきずるようなドラムから始まるそれなりにいいひとは攻撃的なリフでスピーディーな展開に一変する、そこからもたれたAメロとリフのスピード感の差で生み出される緊張感は作曲に大いに参考になる。そして良いメロディを持つBメロとサビ、ここで俺はノックアウト。しかもその後にくるシンセのキャッチーな速弾きがとても耳に残るようになっている。素晴らしい!
 そして、名曲STAY THERE、コードを分解したブリッジ系のリフから哀愁感漂うメロディで曲が展開していく。そして、サビでは奥居香の歌唱力の高さにうなずくであろう。そしてソロ、バラード調のピアノ系のサウンドの上にのる泣きのメロディ!中山さんすげえじゃんっていうくらい完璧なギターソロ。その余韻を残しながらサビが続き曲が終わる。
 そこから次の曲で余韻にひたりながら、へっちゃらに突入、印象的な歌詞をスピーディにガツガツと歌うボーカルとディスト全開のギター、そしてシンセ、ノリノリで聴ける一曲だね。
 その後、バラードMまではプリプリのメンバーそれぞれの個性を感じさせる曲が並ぶ、みなさんもこれらを聴いてる間にプリプリやるじゃんって思うだろう。
 そしてM、ジャジーな雰囲気を持つピアノイントロから始まり、超一級のバラードの上に富田京子の素晴らしい歌詞が耳に焼き付いていく。まさにプリプリバラードを象徴する最高の曲。
 最後をノリノリできめるあたりは、まさにプリプリ、楽しく良いアルバムだったなって思わせるあたりはこのバンドの技だね。
 最近、良い音楽を聴いてないなっていう人とか、コテコテのメタラーがたまに耳休めをしたいときとかに聴いてもらえるといいと思うよ